Boy meets NOT Girl   〜出会ったものはsomething〜

「より良い決断」をテーマに、人の気持ちを紐解きます🍀(恋愛や仕草・操作も含む)

              Aus留学でCambrigde 英検FCE取得 大学のゼミや趣味で心理学を勉強🍍
     恋愛心理や仕事術も読み漁るけど、よくわかってない( ̄◇ ̄;) 😄友達の輪を拡げようキャンペーン実施中😄

「消えた包丁」

今週のお題「修学旅行の思い出」 

 

修学旅行で高校の同期に聞けば

必ず出てくる謎めいた話が1つあります。

 

 

当時、ぼくらは高校1年生で学校が都内

慣れない森林を探索するため獣道を進むやんちゃな同志を集めていました

今考えると修学旅行に訪れた場所は本当にど田舎でした・・・

人の気配があったのかすら覚えてないほど

 

結果集まったのは7人ほどだったのですが

旅行のテンションも相まって異様に雰囲気が高まる

 

まず、昼の休みの近くに土地勘をつけるために近くを歩き回る

鬱蒼と茂る草木をかき分けて見つけたのは

とても小さな滝

 

宝物を見つけたような感覚になって

「夜、ランニングついでに懐中電灯を持ってここに来よう!」と大騒ぎ

 

ただ1人が浅い水底を凝視していて

「どうしたの?」と声をかけます

「いや、大したことないんだけどさ。あれってナイフだよね?」

 

そこをみんなで覗いてみるとナイフでなく包丁だったのですが

「うおー!殺人に使われたやつじゃない!?すげぇ!」と盛り上がる

 

そこで気付くべきだったのは・・・

なぜ、錆び付いてないんだろう?

なんで、獣みちを20分歩いて、ようやく見つけられる小さな滝に

そんなものがあったのか?

 

昼の探索はそれで終わりですが、本題はその夜

 

正直、ぼくは怖かったのですが

どうしても気になって同じ7人で行こうと提案

 

そのうち2人は勉強の課題を復習したいからと結局5人

 

スポーツウェアに着替え、懐中電灯を持って再び滝へ

 

滝に繋がる獣道がどこにあるか迷っていたのですが

「ここだ!」と見つけるその刹那

皆が目を疑いました。

 

22時は過ぎていたのに不自然に停めてある軽自動車

 

ここが一番想像してほしいところなのですが

 

ただでさえ山道で宿屋が2、3しかない場所

街灯もほとんどない薄暗い森林で車が停まっている

 

ランニングで熱くなった体が一気に冷え込んだのを覚えています

 

1人が

「5人で絶対に離れなければ大丈夫、静かに滝だけ見て帰ろう」と

 

少し沈黙が続いた後、皆が頷き獣道へ

 

獣道を半分はすぎた頃、前を歩いていた奴の背中にぶつかってしまいました。

 

ぼく「え〜どしたのよー」

「滝の方明るくね?」

 

目を向けると、懐中電灯の光らしきものが滝の方から向かってくる

 

後ろについていたメンバーがその場から逃げ出すと

全員で息をせず宿屋に走る。

 

懐中電灯が僕らを刺すように照らしたのが

その夜の最後の記憶でした。

 

翌朝、やっぱり気になって7人でランニング

 

すると1人

「包丁がない」

 

 

追記:教師と宿屋の女将に殺人事件など周辺で起こっていないか確認したところ

そんなニュース一切聞いてなかったそうですが・・・